2017年01月15日
アルデバラン食

さて先日の月曜日ですが、おうし座の1等星であるアルデバランが食されました。
アルデバランって星はおうし座の顔部分にあたるヒアデス星団にある星ですね。
食(しょく)は日食・月食が有名な通り、天体に天体が隠される現象ですが、
アルデバランの前を月が通過する現象です。
1等星なので肉眼でも何とか見えます。食の瞬間は双眼鏡で見ましたけど^^;
PENTAX-M200mm ISO400, 0.3秒, 4枚合成(4分間隔)

月に露出を合わせると1/1000秒くらいでいいのですが、
それだとアルデバランが写らなかったので月は完全にオーバーです。
※さらに、本当は5枚目の写真でアルデバランが消えるのを合成して完成なのですが、
三脚に足が当たったのが、、23:53の写真は星像がずれてましたT_T
この後、午前1時に出てくるのも見ましたが、月が1時間に移動する角度を少し計算。
月は30日で約360度地球の周りを回って、
360度÷(30日×24時間) = 0.5度(30分角)
月の見かけの大きさは30分角なので、1時間で約月1個分移動って事で良いのかな。
↓国立天文台の資料を載せときます。
2017年01月09日
おうし座 M45 プレアデス星団
2017年の星シリーズ最後は、、
自分の大好きな天体の一つであるプレアデス星団M45。
和名は「すばる」。誰もが見たことあると思います、、、
こじんまりとした散開星団で、青色の星間ガス(ハロー)が
かかっておりとても綺麗な星の集まりです。
距離は433光年。銀河系の直径は10万光年なので本当に
近くにある星の集団です。
昨年はハローが良く撮れなかったのでリベンジです。
今回は3分露光にして星間ガス中心に撮影。
ちゃんと撮れたのでこれで完成形です\(^o^)/
(ググると素晴らしい写真がいっぱい出てきて恥ずかしいですが・・)
PENTAX-M200mmF4開放,ISO1600,3分×6枚(18分相当)
(少しだけトリミングした画角)

肉眼で見ることが出来ない星間ガスが写っているのを
見ると、違う一面を見るようで楽しい。ははっ(笑)
1億年くらいで超新星爆発しちゃう寿命の短い星々のようです。
2017年01月08日
M1 カニ星雲

これは大きな恒星が一生を終える時に起きる現象。
西暦1054年におうし座で超新星爆発を起こしたこの星は
2週間ほどは昼間でも輝いて見えていたらしい・・
現在そこには何も見えないけど、写真で撮るとその残骸が写る。
(中心には中性子星というわけの分からない天体があるらしい・・)
その残骸が通称カニ星雲でメシエカタログの1番バッターです。
ちなみにメシエさんって人は彗星ハンターみたいで、彗星探しで見間違う
天体を100個以上カタログ化した人です。
(メシエがなぜカニ星雲を1番にカタログしたのか興味ありますね)
M1は6200光年と、これもアンドロメダ銀河などと違い、太陽系を含む
銀河系内にある天体で、見かけの大きさは6×4分角と結構小さい^^
1000年前に起きた爆発ですが、6200光年離れているので実際は
7200年前に爆発したってことになりますが、
この時間のズレがある不思議感も天文の醍醐味で好きです。
つまり過去の姿を見ています^^;
M1 PENTAX-M200mmF4開放,ISO1600,2分×6枚(12分相当)
(1/2トリミングで400mm相当の画角)

おうし座ζ(ゼータ?星→おうしの右ツノの先端にある星)の
すぐそばにあるので探しやすい^^;
#明日はプレアデス星団(リベンジ版)をアップします・・
2017年01月08日
オリオン大星雲と馬頭星雲
ここからの写真は銀河系内の天体です。
オリオン大星雲M42は3等級で肉眼でもぼやっとした
薄い雲みたいに見える第一級の星雲です。(写真にも良く映る)
ここでは今、星が次々と生まれているらしい。
距離は1600光年、前回までの銀河と比べると1000倍以上は
近いエリアにありますが、銀河と違って銀河内の天体なので
見かけの大きさは60分角(1度)になります。
今回は大きさに拘ってますが、1度って角度がソコソコ大きく思えてきた・・不思議^^;
もう一つの対象は馬頭星雲ですが、これは肉眼では全く見えません^^;
メシエカタログにもなく分類は散光星雲で馬頭の下の赤い
星雲が IC434 と記されています。
但し写真にはちゃんと写り、見た目のインパクトがあり有名な天体。
PENTAX-M200mmF4開放,ISO1600,2分×10枚(20分相当)

オリオン座の腰部分にある3個の星が線で結んだ星で、左がオリオンの上半身、
M42は下半身部分にあり、200mmレンズだと同一視野に入れることが出来ます。
馬頭星雲に露出を合わせたため、M42は飛んでる。
昨年400mmで撮った写真はこれ
2017年01月08日
おおぐま座 M81,M82

北斗七星は有名だけど、おおぐま座の腰と尻尾の部分なのです。
そんな、おおぐまの頭付近にあるのがM81銀河で、これも見かけは大きい。
見かけの大きさは27×14分角。月と同じ見かけの大きさ!
ちなみにM82は11×4分角。
M82,M82,NGC3077は数億年前にはもっと接近してたようで、
それぞれがガスでは繋がっているらしい、、さすがにそんなの見えない。
銀河というくらいだから、これも太陽系を含む銀河系のはるか先に
ありM81は1200万光年先にあります。
M33 PENTAX-M200mmF4開放,ISO1600,2分×8枚(16分相当)
(1/2トリミングで400mm相当の画角)

200mmでは10分角くらいが形状の分かる大きさって感じ。
(M51子持ち銀河やM104ソンブレロ銀河はもう少し小さいが、
今後、撮ってみたい対象なんですよね~)
2017年01月07日
さんかく座 M33
2016/12/30 夜9時~
寒いですが、風は無く雲一つない晴天。
月例も0.8で新月、大分のど田舎の夜空は真っ黒になります。
多少お酒は入りましたが、実家の2Fの鉄筋に上り
ポータブル赤道義・スカイメモRS をセッティング。
アンドロメダ大銀河(M31)235万光年とほぼ同じ距離の
280万光年の位置にM33があります。
太陽系を含む銀河系の直径は10万光年。
その20~30倍先にぽっかりと浮いているイメージ。
他の銀河は1000万光年以上離れているので近いのです。
それでも途方もない距離なのですが、
相手が銀河系だけに数倍の双眼鏡があれば見える。ホントです。
実はこの日が初めて見たんですが、、、^^;
数字で見ると見かけの大きさは、
アンドロメダ大銀河が190×60分角。(角度にして3度くらい)
M33は71×42分角。(1度くらい)
月の見かけの大きさは31分(0.5度)なので、
M33は月の2倍くらいあるのです!
M31とM33 PENTAX-FA★85mmF1.4→2.8,ISO1600,60秒×6枚(6分相当)

85mmのAPS-Cレンズで同一視野内に撮影できます。
位置はアンドロメダ大銀河はアンドロメダ座の右腰部分から
延びる3個の明るい星があり探すのは簡単。
M33はその逆方向と考えれば少し探しやすいかな?
一度撮っちゃえば次からはもう分かります。
M33 PENTAX-M200mmF4開放,ISO1600,2分×8枚(16分相当)
(1/2トリミングで400mm相当の画角)

M33は銀河を真上から見た位置にあり、綺麗な渦巻きを
見ることが出来ますね~
手前の星々は太陽系銀河の星で、そのはるか先にM33銀河が
あるのがイメージ出来るでしょうか?
そういう想像をしながら写真を見るのがとても面白い・・。