2014年08月09日
スカイメモRS

カメラを固定し広角レンズで風景を入れて撮影する方法と、
望遠レンズでカメラ本体を星の移動に合わせてガイド撮影する方法があります。
望遠でガイドするには星の移動に合わせてカメラを正確に動かす必要があるわけですが、
広角レンズから中望遠レンズくらいまでをターゲットに絞った製品に「ポータブル赤道儀」
というものがあります。
代表的なモノがケンコーのスカイメモ。
たま~にモデルチェンジしていて、何代目だろう? 分かりません^^;
以下は、スカイメモRS(2012年5月にモデルチェンジ)です。単II×6本で動きます。

いわゆるドイツ式と言って、極軸先端部分にアームを取り付けて、カメラを乗せます。
バランスを取るためにカメラと逆側にバランスウェイトというモノを付けます。
望遠鏡の代わりにカメラが載ることになります。(望遠鏡は付いてません・・)
三脚を付けて、システム化するとこうなります ↓

※三脚は別売りです(北極星を合わせるのに微動が必要なのでほぼ必須です)
※アルミケースは付いていません(注意です)
ポータブル赤道儀ですが、三脚がデカいのでそれほどポータブルではありませんね(汗っ)
標準レンズくらいまでなら、もっとポータブルな製品もあるのですが、
メシエ天体を意識した200mm位のレンズを使う場合はこれくらいシッカリしていると安心。
スカイメモRSなら400mm@5分でも大丈夫(実績あり)
★極軸合わせ
星の運動に合わせて1時間に15度を刻むようになっていますが、
大事なのは極軸(北極星付近)を正確に合わせる事です。
そのため、極軸望遠鏡という小さい望遠鏡がスカイメモ本体に内蔵されていて、
スカイメモの場合は北極星とその近くの2個の星(計3個)の星を合わせることで
正確に極軸を合わせることが出来ます。
ここで、付属の三脚の微動機能が非常に役に立ちます。
上下左右に微調整することが可能な微動つまみがついていて、
これが無いとまともに合わせられないです。(135mm以上ではホント必須)
※本当の中心は、北極星より少しずれているのがミソです
しかも、毎年すこしづつずれるので、マークが3本追加されており、
スカイメモRSでは、2005~2030年までマーキングされています。
極軸望遠鏡の眺め。北天でも南天でも合わせられ強者は海外に持っていったりします^^;

※北斗七星、カシオペア、南十字星は見えるわけではなく目安の位置ですね^^;
★極軸望遠鏡の対物レンズ側(先っちょ)が穴あきなので・・
極軸望遠鏡ですが、普段は先端部分に黒いキャップを付けるのですが、
すぐに取れて無くなりそう。(しかも真っ黒だし。夜使う分には黒いと無くす・・)
で、他のブロガーさんの記事によると、フィルターを付けるのが良さそう。
以下の通り、30.5mmのMCフィルターを取り付けることが出来ます。
これなら、キャップ無しでも気にしなくてOK!


★少し使ってみて気づいた良くない点
(1) 極軸のクランプ(上写真の右側のクランプ)がアームに干渉するので180度しか
移動出来ずにしっかり締められない。ネジを緩めて、調整出来るけど面倒!
冬場は温度差で固着したようになったりで、クランプネジの山を潰しましたT_T
→ ネジ買換えかなぁ、ここの構造はイマイチですね~
(2) バランスウェイトと三脚が干渉する
これは他のブロガーさんも書いていて、メーカーも"仕様です"という雰囲気ですね
まぁ、気を付ければ問題無しなので、これは問題なしです。